こんにちは。「声もいい男」研修講師・野見山ともたかです。
自己紹介で「声もいい男」と名乗るたび、会場が微妙な空気になります(笑)
今回は、私が「声もいい男」の誕生秘話をお話しします。
「声もいい男」は2015年から使っているキャッチフレーズです。
以前は「声だけはいい男」というキャッチフレーズを使っていました。
まずはこのキャッチフレーズ誕生の話から。
「声だけはいい男」が生まれた瞬間
「声だけはいい男」が生まれたのは高校生のとき。
高校2年か3年のころ。 当時好きだった女友達の家へ電話をかけることになりました。
私が高校生のころとは、25年くらい前のこと。 そのころは携帯電話なんて存在しません。ポケベルすらない時代です。
相手の家に電話をかけるので、本人が出るとは限りません。
「お父さんが電話にでたらどうしようか」という重圧が、ダイヤルを回す私に重くのしかかります。
お父さんが出たときのシミュレーションを頭の中で描きつつ、つながるのを待ちます。
電話がつながった瞬間、私はかしこまった声で「もしもし、○○さんのお宅でしょうか」と言いました。
完全によそ行き用の声です。 もし相手の父親が出たときに心象を良くしようという考えから出した、とびきりの声でした。
「野見山くん」と、発する声は女友達本人でした。 続けて彼女はこう言いました。
「今の声いいね。今日はその声でずっとしゃべって」
「え?」ととまどう私に、彼女は次の一言を放ったのです。
「野見山くんは、”声だけはいい男”だよね」
これが「声だけはいい男」が生まれた瞬間です。
カッコつけたい年頃だった当時は、この言葉を聞いてすごく凹んでしまいました。
それから約20年後、自己紹介で使えるネタとして「声だけはいい男」を率先して使っていきました。
実際に話のツカミとして十分機能していました。
お客さまのアドバイスを受けて「声もいい男」へ変更
2018年のある日のこと。
お客さまからメールで仕事のお問い合わせがありました。
メールのやりとりを通して、私のキャッチフレーズについてお客さまからアドバイスをいただいたのです。
「”声だけはいい男”だと、それだけしか取り柄がないように見えますよ。”声もいい男”に変えてみたらいかがですか」
確かにそうだなと思った私は、お客さまのアドバイスに従って「声もいい男」を使うことにしました。
実際に「声だけはいい男」を使っていたときと比べると、「声もいい男」を使ってからは仕事の依頼も増えたように思います。
名乗るたびに微妙な空気が会場を漂いますが、多くの人に憶えてもらえるキャッチフレーズとして、今後も「声もいい男」という言葉を使っていきます。